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このクリーミィさを「クリーミィ」という言葉では表現しきることはできないカルボナーラ
現実でもカルボナーラは大人気のパスタです。
その濃厚なソースとカリカリベーコンの塩味と食感、ブラックペッパーの刺激に虜になる人も多いと思います。
カルボナーラの名前の由来は、炭焼き職人風、イタリア語のカルボ(Carbo)、英語のカーボン(Carbon)、つまり炭です。散らした黒胡椒が炭の粉に見えることから、炭焼職人風とされています。
ヴァナ・ディールでは、HPアップ、攻撃力アップ、ストアTPアップと、盾ジョブからアタッカージョブまで、幅広く愛される穀物料理となっています。
ミルクと黒胡椒であえた炭焼き風パスタ。 HP+14% (最大175) MP+10 STR+4 VIT+2 INT-3 攻+17% (最大65) ストアTP+6 |
FF11英語版では、またしてもマイケルの手によって次のような説明文になっています。
This spaghetti carbonara is so creamy, the word "creamy" isn't creamy enough to describe its creaminess. |
このスパゲッティ・カルボナーラはとてもクリーミィなので、このクリーミィさを「クリーミィ」という言葉では表現しきることはできやしない。 |
要するに、HQは超濃厚・超クリーミィに仕上げなければならないのです。
再現コンセプト
ヴァナ・ディールのカルボナーラは豚肉を使いません。
カルボナーラと言えばベーコンやパンチェッタなど、豚肉を塩漬けにしたものを材料に使うのが一般的ですが、ヴァナ・ディールのレシピでは「野牛の干し肉」を使います。
食事にカルボナーラが実装された当初、豚系のモンスターがいなかったので苦肉の策だと思われます。
ヴァナレシピでカルボナーラ作ろうと思って用語辞典を調べてみたら...
まさかのビーフジャーキー(o_o)#FF11 pic.twitter.com/dSyf7Iay5a
— 秋月螢雪@FF11ブロガー (@AkitzukiKeisetz) June 10, 2021
ベーコンやパンチェッタが材料なら市販のもので再現できたのですが、さすがにビーフジャーキーのようなペラペラの肉では美味しく仕上げることは難しく、牛の干し肉を合成するところから始めました。
できるだけヴァナ・ディールのレシピを崩さないように再現してみようと思います。
食材
ヴァナ・ディールのカルボナーラの素材は次のものです。
[調理:目録(レシピスキル:56)](要:麺合成) 炎のクリスタル マウラのにんにく + ブラックペッパー + ホーリーバジル + セルビナミルク + ストーンチーズ + 鳥の卵 + 野牛の干し肉 + スパゲティ |
まず、前述の通り豚肉を使うのが一般的ですし、にんにくやホーリーバジルも入れません。ホーリーバジルはいわゆるイタリア料理によく使われるスィートバジルとは異なり、東南アジアでよく使われる香草です。タイではガパオライスなどに使われます。
したがって、ヴァナ・ディールのカルボナーラは、現実の一般的なカルボナーラのレシピとはかなり異なるものとなっています。
しかしカルボナーラのレシピは、これが正解と言うものは無いと思ったほうが良いでしょう。作り手の数だけレシピがある、それがカルボナーラです。
食材は以下のものに置き換えました。
日本では手に入りにくいホーリーバジルは乾燥スィートバジルで代用していますが、それ以外はほぼ元のレシピに忠実です。
干し肉は作りました。
ヴァナ食材 | リアル食材 |
マウラのにんにく | 青森産にんにく |
ブラックペッパー | ブラックペッパー |
ホーリーバジル | 乾燥バジル |
セルビナミルク | 濃いめの牛乳 |
ストーンチーズ | パルミジャーノ・レッジャーノ |
鳥の卵 | たまご |
野牛の干し肉 | アンガスビーフの干し肉 |
スパゲティ | スパゲティ |
- | オリーブオイル |
野牛の干し肉が難易度を爆上げさせている件
ベーコンやパンチェッタではなく「野牛の干し肉」がレシピに使われていますが、ビーフジャーキーではペラペラすぎるので干し肉から作ります。
アンガスビーフのステーキ肉に、フォークで穴を開け塩分が内部まで届きやすくします。
塩とローズマリー、タイムなど、乾燥した香草を擦り込んでいきます。
キッチンペーパーに包んで冷蔵庫で3日ほど塩漬けにします。キッチンペーパーは毎日取り替えました。
塩漬け3日目、内部の水分が抜けて肉が引き締まってきています。
牛の干し肉、塩漬け3日の工程終わり。
塩抜きして4日間乾燥させたらできるはす。
野牛は手に入らんわ、よく訓練されたアンガス牛、がんばれ!
腐肉にならないことを祈る😇 https://t.co/yLrD6NBJYo pic.twitter.com/Ar1w5mN29U— 秋月螢雪@FF11ブロガー (@AkitzukiKeisetz) June 29, 2021
10分ほど冷水に浸けて塩抜きします。肉の小片を焼いて塩加減を確認しました。少し塩辛いくらいで塩抜きを終えます。
キッチンペーパーに包んで冷蔵後で4日間乾燥させます。こちらもキッチンペーパーは毎日取り替えました。乾燥工程は季節によって注意が必要です。夏は湿度が高いので、肉が腐敗しないようにキッチンペーパーはこまめに取り替えます。
4日間乾燥させると牛肉がカチカチになります。塩で水分が抜け、肉の旨味が凝縮された干し肉が出来上がりました。
干し肉ったー・:*+.\(( °ω° ))/.:+
腐敗してないし、ニオイも問題なし!
これでヴァナレシピのカルボナーラが作れますわ(^ν^)#FF11 https://t.co/bgXxORlM62 pic.twitter.com/u9Xn6fpIS1— 秋月螢雪@FF11ブロガー (@AkitzukiKeisetz) July 3, 2021
ヴァナ・ディールのレシピに忠実にカルボナーラを作ろうとすると、この干し肉が最大のネックになります。
ポークシーの実装時期がもっと早ければレシピも別のものになっていたでしょう。
クリーミィなカルボナーラの作り方
カルボナーラのクリーミィさはクリームやチーズによるものですが、味をまとめ上げるのは卵黄です。
ソースの基礎として、全卵1つ、卵黄2つを用意しました。
ストーンチーズはパルミジャーノ・レッジャーノです。たっぷり削って濃いめの牛乳と一緒に卵に混ぜます。牛乳は入れすぎるとクリーミィさが出なくなるので、60mlくらいに留めました。
卵黄、パルミジャーノ・レッジャーノ、牛乳を混ぜて卵液を作ります。
ヴァナ・ディールのレシピはスロットの関係上8つの材料しか使えないので、ものによっては材料が不足します。
にんにくが材料に入っているのですが、油がないのでオリーブオイルを使います。
潰したにんにくをオリーブオイルで弱火にかけ、香りをオイルに抽出します。
にんにくの香りがオリーブオイルに移ったらにんにくを取り出し、刻んだ牛の干し肉を弱火で焼いていきます。
火が通ったらいったん火を止めてパスタが茹で上がるのを待ちます。
パスタは1.7mm、茹で時間は8分ですが30秒ほど早い7分30秒で上げ、焼いた干し肉に和えていきます。
乾燥スィートバジルを振りかけます。
火を止めた状態で卵液を混ぜていきます。
これは季節によると思いますが、夏季は火を止めて良いと思います。
火を入れたまま卵液を和えると、卵黄が固まってしまいます。
パスタの予熱でパルミジャーノ・レッジャーノが溶けて、クリーミィなソースに変化していきます。この段階で味見して、必要であれば塩を足します。
お皿に盛り付けたら、パルミジャーノ・レッジャーノの粉を更にまぶし、ブラックペッパーを炭の粉のようにたっぷりまぶしたら完成です。
このクリーミィさ!
まとめ
このクリーミィさは「クリーミィ」と言う言葉で表すことができないとされるカルボナーラを再現してみました。
まさかの牛肉を使うレシピだったので、再現はめちゃくちゃ面倒でした。
季節的に干し肉の合成がパリーンと失敗するリスクも大いにありましたが、なんとか上手くいきました。
普通にカルボナーラを作るならベーコンを使ってくださいね。ヴァナレシピのカルボナーラは、いろいろとハードルが高いです。
ただ、イタリア料理やパスタの調理スキルを上げたいのなら、カルボナーラは絶好の特訓レシピになります。
卵黄を固めずにクリーミィに仕上げる技術は、習得するまでに何皿ものカルボナーラをパリーンと割りました。
調理スキル上げには良い素材だと思います。
以上、超クリーミィ ヴァナレシピでカルボナーラの作り方 でした。