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FF11 ゲーム環境

【FF11】マクロや装備セットを別アカウントに移植する方法【別垢 別PC】

2022年2月26日

Import Macro

 

別アカウントのキャラにマクロや装備セットを移植する

FF11を複数アカウントでプレイしている人はけっこう多いと思います。
少なくとも、私の周囲ではほとんどが2アカウント以上でプレイしています。

先日、フレが全アカウント分のマクロを作り直してて、移植のやり方を知らなかったので記事にしました。

FF11のマクロや装備セット、設定などはサーバに保存し、同一アカウントの倉庫キャラクターに移植することは出来ますが、この方法では別アカウントへの移植はできません。

PCに保存されているマクロ用のファイルをコピーすれば別アカウントにマクロや装備セットを移植できます。

マクロ作成は非常に手間のかかる作業ですが、この方法を使えば丸ごとコピー出来るのでマクロを1から書き直す必要はありません。
アカウントを増やしたり、マクロを作り直したりする時などに応用して頂ければ幸いです。

この記事では、メインキャラクターのマクロや装備セットを別アカウントのキャラクターに移植する方法を記載します。

 

2つの移植方法

移植方法は次の2つがあります。

  • 方法1:キャラクター選択画面で選択できる「スロットA~D」のデータを移植する
  • 方法2:キャラクター個別のデータを移植する

それぞれメリット、デメリットがあります。

スロットデータ移植のメリット、デメリット

メリット

  • 1ファイルのみの移植で済むため簡単

デメリット

  • 装備セットも含めたすべてのキャラクターデータが移植されるため、装備セットが多い場合は調整の手間が増える

キャラクター個別データ移植のメリット、デメリット

メリット

  • マクロパレットごとや装備セット20個単位と、ピンポイントでデータを移植できる

デメリット

  • 移植するファイルが多くなるので、すこし手間がかかる

 

移植の事前準備

現在のマクロ等設定ファイルの保存

作業する前に、必ず現在の設定ファイルを保存してください

キャラクター選択画面でサーバーに保存しておきましょう。

設定ファイル保存

拡張子の表示

拡張子はファイルの種別を識別するための文字列です。
Windowsでは、標準状態では拡張子は非表示になっていますが、ファイルの特定が難しくなるので拡張子を表示させます。

Windows 10では、フォルダのメニューから「表示」を選択し、「ファイル名拡張子」にチェックを入れます。

拡張子表示

Windows 11の場合は、フォルダの表示メニューから「表示>」、「ファイル名拡張子」にチェックを入れます。

拡張子表示

 

USBメモリの用意

別PCにデータを移植する場合は、USBメモリなど外部記憶装置を用意します。

同一PCで移植する場合は、USERフォルダ内で移植元、移植先のフォルダを特定すれば実行可能です。

 

方法1:スロットデータ移植

保存場所

スロットデータが保存されているのは次のフォルダです。

C:\Program Files (x86)\PlayOnline\SquareEnix\PlayOnlineViewer\pub\home01\open\ContentsData\FinalFantasyXI
スロットデータ

それぞれ、次の内容です。

ファイル 対応スロット
FFXI0.DAT スロットA
FFXI1.DAT スロットB
FFXI2.DAT スロットC
FFXI3.DAT スロットD

 

注意点が2つあります。

1. 次のフォルダの他に、home00 が存在します。また home02 や home03 が存在する場合があります。

C:\Program Files (x86)\PlayOnline\SquareEnix\PlayOnlineViewer\pub\home01

home00 は固有データです。home02 や home03 は、複数アカウントでログインしたことがある場合に存在します。

 

2. ContentsData\FinalFantasyXI が存在しない場合があります。

C:\Program Files (x86)\PlayOnline\SquareEnix\PlayOnlineViewer\pub\home01\open\

open まで開くと、ContentsData\FinalFantasyXI が存在しない場合があります。

そのときは、一度キャラクター選択画面からスロットA~Dのどれかに保存すると作成されます。

 

スロットにデータを保存

キャラクター選択画面から、スロットA~Dのどれかに保存します。
移植先のスロット番号と被らない方が良いでしょう。

移植元データをスロットに保存

 

スロットデータの移植

移植元のスロットデータをUSBメモリなどにコピーします。
スロットDのデータを移植するなら、FFXI3.DAT をコピーします。​

 移植元スロットデータのコピー

 

USBメモリにコピーしたスロットデータを移植先に貼り付けます。

C:\Program Files (x86)\PlayOnline\SquareEnix\PlayOnlineViewer\pub\home01\open\ContentsData\FinalFantasyXI
移植先に貼り付け

 

管理者権限が必要である旨のポップアップが出ます。
続行(C)ボタンを押下します。

管理者権限を取得

 

スロットデータが貼り付けられたことを確認します。

移植先に貼り付け完了

 

FF11を起動し、キャラクター選択画面から移植したスロットを読み込みます。
移植元のキャラクター名と日付が確認できます。

スロットデータの読み込み

 

マクロや装備セットが移植されていることを確認します。

マクロの移植確認
装備セットの移植確認

 

方法2:キャラクター個別データ移植

保存場所

マクロや装備セット、設定情報などはPC上にファイルとして保存されており、プレイの際はこれらのファイルから読み込まれます。

キャラクターデータが保存されているのは次のフォルダです。

C:\Program Files (x86)\PlayOnline\SquareEnix\FINAL FANTASY XI\USER

この中にある 7桁英数字(16進数)のフォルダが、ログインしたことのあるキャラクターのデータフォルダです。
キャラクターを特定する方法は後述します。

キャラクターデータフォルダ

 

ファイルの詳細

キャラクターデータは250個~300個ほどのファイルがあります。
マクロや装備セットなどはゲーム中で編集画面を開いたタイミングでファイルが作成されるため、キャラクターによって個数に差が出ます。

キャラクターデータ

それぞれ、内容は以下の通りです。

コンフィグ

ゲーム内のコンフィグで設定した値が保存されています。
チャットフィルターやウィンドウ分割、影表示やアスペクト比などです。

ゲーム画面の表示がバグる可能性もあるので移植はオススメしません。
移植して画面がおかしくなった場合は、いちど削除すればコンフィグが初期化され表示も元に戻るはずです。

ファイル 内容
cnf.dat ゲーム内コンフィグ

マクロ

mcr.dat、mcr●.datが、パレットに対応しています。
ファイルの連番とBookやパレット番号がズレていますが、コンピュータの世界では開始番号は0(ゼロ)であるためです。

2022年2月10日のバージョンアップで追加されたBook21以降のファイルは、エディタで開いていれば作成されているはずです。
mcr.ttl、mcr2.ttlはマクロタイトルが保存されますが、これらを移植しても反映されませんでした。キャラクターごとに固有の値が埋め込まれているのかも知れません。

mcr.dat ~ mcr399.datが移植対象です。

ファイル 内容
mcr.ttl Book1~20のタイトル
mcr2.ttl Book21~40のタイトル
mcr.dat ~ mcr9.dat Book1 パレット1 ~ 10
mcr10.dat ~ mcr19.dat Book2 パレット1 ~ 10
mcr20.dat ~ mcr29.dat Book3 パレット1 ~ 10
mcr30.dat ~ mcr39.dat Book4 パレット1 ~ 10
mcr40.dat ~ mcr49.dat Book5 パレット1 ~ 10
中略
mcr350.dat ~ mcr359.dat Book36 パレット1 ~ 10
mcr360.dat ~ mcr369.dat Book37 パレット1 ~ 10
mcr370.dat ~ mcr379.dat Book38 パレット1 ~ 10
mcr380.dat ~ mcr389.dat Book39 パレット1 ~ 10
mcr390.dat ~ mcr399.dat Book40 パレット1 ~ 10

装備セット

装備セットも編集していればファイルが作成されているはずです。

すべて移植対象です。

ファイル 内容
es0.dat 装備セット 1~20
es1.dat 装備セット 21~40
es2.dat 装備セット 41~60
es3.dat 装備セット 61~80
es4.dat 装備セット 81~100
es5.dat 装備セット 101~120
es6.dat 装備セット 121~140
es7.dat 装備セット 141~160
es8.dat 装備セット 161~180
es9.dat 装備セット 181~200

ストレージ

ストレージのデータはサーバにも保存されており、それらがマスターデータのようです。
PC上のファイルはソート順などが保存されるようです。

これらは移植しません。

ファイル 内容
is.dat マイバッグ
bs.dat モグ金庫
b2.dat モグ金庫2
d.dat 収納家具
mb.dat モグロッカー
sb.dat モグサッチェル
sk.dat モグサック
ca.dat モグケース
wr.dat モグワードローブ
wr2.dat ~ wr8.dat モグワードローブ2~8

マップマーカー

マップに付けた個別マーカーのデータです。

移植対象です。

ファイル 内容
M●●●●●.MRK マップマーカー

 

ファイルが作成・更新されるタイミング

これらのファイル数はキャラクターによって差異があります。
マクロファイルや装備セットファイルは編集画面を開いたことがあれば作成されます。

マップマーカーファイルはマップに追加したときに作成されます。

ストレージファイルなどは、キャラクターをログアウトしたタイミングで更新されます。
この更新タイミングを利用して、キャラクターデータフォルダを特定します。

 

キャラクターフォルダの特定方法

移植元と移植先のキャラクターデータフォルダを特定します。
キャラクターデータフォルダはIDで表記されているため、特定作業をしないとどのキャラクターなのか分かりません。

キャラクターをログアウトしたタイミングでストレージ関連やBookタイトルのファイルの日時が更新されます。
ログアウトしたタイミングの時間とファイルの更新日時でキャラクターを特定できます。

ログアウトする時の時刻を把握しておきます。

キャラクターログアウト

それぞれのキャラクターデータフォルダを確認し、ログアウトした時間と同じ更新日時のファイルを探します。
ログアウト時間と同じ更新日時のファイルがあるフォルダが、移植対象のキャラクターデータフォルダです。

更新ファイルの確認

 

マクロや装備セットの移植

移植元のPCで、USBメモリにマクロファイル (mcr.dat ~ mcr399.dat)、装備セットファイル(es0.dat ~ es9.dat)、マップマーカーファイル (M●●●●●.MRK) をコピーします。

移植元データのコピー

 

USBメモリに貼り付けます。

USBメモリに貼り付け

 

移植先のPCで、FF11をシャットダウンしていることを確認し、キャラクターデータフォルダに貼り付けます。
移植先の特定も同様にログアウト時間に更新されたファイルを探す方法で可能です。

移植先に貼り付け

 

移植先にマクロファイルや装備セットがある場合は、ファイルを置き換えるか確認のポップアップが出ます。
「ファイルを置き換える(R)」を選択します。

ファイルの上書き確認

 

管理者権限が必要である旨のポップアップが出ます。
「続行(C)」ボタンを押下します。

管理者権限で実行

移植先PCでFF11を起動します。

マクロタイトルは移植不可のため、編集しなおします。

マクロタイトル編集

移植先PCのキャラクターでマクロがコピーされていることを確認します。

別PCで確認

 

高度な移植方法

Book3のマクロをBook4に移植する

移植元のBook3のマクロを、移植先のBook4にコピーするには、USBメモリにコピーした後でファイル名を変更します。

Book3に対応するファイル名は mcr20.dat ~ mcr29.dat です。これを、Book4に対応するファイル名 mcr30.dat ~ mcr39.dat に名前変更します。
すでに mcr30.dat ~ mcr39.dat が存在している場合はそのままでは変更できないので、先に mcr30.dat ~ mcr39.dat を別名に変更しておきます。

この状態で移植先のキャラクターデータフォルダに上書きすれば、Book3の内容がBook4に移植されます。

ファイル名の変更

以下の表のように移植先のBookに対応したファイル名に変更すればBookを変更しつつ移植できます。

ファイル 内容
mcr.dat ~ mcr9.dat Book1 パレット1 ~ 10
mcr10.dat ~ mcr19.dat Book2 パレット1 ~ 10
mcr20.dat ~ mcr29.dat Book3 パレット1 ~ 10
mcr30.dat ~ mcr39.dat Book4 パレット1 ~ 10
mcr40.dat ~ mcr49.dat Book5 パレット1 ~ 10
中略
mcr350.dat ~ mcr359.dat Book36 パレット1 ~ 10
mcr360.dat ~ mcr369.dat Book37 パレット1 ~ 10
mcr370.dat ~ mcr379.dat Book38 パレット1 ~ 10
mcr380.dat ~ mcr389.dat Book39 パレット1 ~ 10
mcr390.dat ~ mcr399.dat Book40 パレット1 ~ 10

 

活用例

Twitterでフィードバックを頂いた移植例を紹介します。
スロット移植、キャラクターデータ移植を応用するとキャラクター運用の幅が広がる好例です。

膨大な装備セットを活用する。

 

ピンポイントにマクロを移植する。

 

 

まとめ

非公式ではありますが、マクロや装備セットのデータを別アカウントのキャラクターに移植する方法を解説しました。

複数アカウントを導入する場合や、アカウント1とアカウント2でマクロを共通化する場合など、この方法を利用すれば膨大な編集時間を削減することができます。

マクロ編集に関してはエディタがあまりにも使いにくく改修して貰いたいところですが、こればかりは望みは無さそうです。
アカウントを増やしたときなど、少しでも手間を減らして頂ければ幸いです。

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以上、マクロや装備セットを別アカウントに移植する方法 でした。

  • この記事を書いた人

秋月螢雪

2017年11月、7年ぶりにFF11に復帰しました。 ヴァナ・ディールを再び冒険するためのゲーム内情報と、パソコンの選び方やコンフィグの設定方法などプレイ環境に関する情報を中心に記事を書いています。 Asura在住。3アカウント(Keisetsu/Kotoriko/Hozma)運用。 南国からヴァナ・ディールにインするのが夢です。 Twitterのフォローもお気軽に!

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