英語でヴァナ・ディールを冒険しよう!
このシリーズは、FF11英語版で日常に少しだけ英語を取り入れて、楽しみながら英語を学んで行くことを目的とします。
私自身、英語はそれなりに分かるのですが、何か目的がないと触れる機会そのものがないに等しく、せっかくなので楽しみながら英語に触れる機会を作って行きたい、と言うのがこのシリーズを思いついたキッカケです。
今ではFF11英語版のパッケージが無料でダウンロードできるようになったので、アメリカまでパッケージを買いに行く必要もありません。
英語で眺めるヴァナ・ディールはどんなものだろうか。今までとは違う視点で眺めたら、何か新しい発見があるかもしれない。そんな感じで、気軽にヴァナ・ディール イングリッシュを楽しんで頂ければ幸いです。
英語の大海原に乗り出す前に
英語版の入手とインストール、設定など、準備事項はこちらにまとめました。
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【ゲームで英語学習】FF11英語版導入総合ガイド Vol.1 準備編
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【ゲームで英語学習】FF11英語版導入総合ガイド Vol.2 インストール&キャラクター作成編
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英語版の翻訳者 マイケル・コージ
FF11英語版の翻訳者で、一躍時の人となったマイケル・クリストファー・コージ・フォックスについて少し触れておく必要がありますね。
彼の本名は Michael-Christopher Koji FOX、アメリカ合衆国オレゴン州出身です。親日家で、1990年代に日本に留学して北海道で大学時代を過ごし、函館で英語教師となり、FF11サービス開始後にスクウェアに入社する、と言う異色の経歴の持ち主でもあります。
マイケルがFF11ローカライズチームに参画後、プロマシアの呪縛以降の英訳はハチャメチャでユーモアあふれるものばかりで、英語圏プレイヤーよりも一部の日本人プレイヤーに熱狂的なファンを獲得したようです。
このサイトが典型的ですね。
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マイケルサイト
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マイケルの評価を高めた英訳は多々ありますが、とりわけ食事HQの説明文にその功績を見て取ることができます。
ヘッジホッグパイのHQポーキュパインパイの英訳
Serve this mouthwatering hedgehog pie at any family gathering and it will be gone faster than you can say "sonic."
お分かり頂けましたでしょうか?
直訳すると、
「どんな家族の集まりでもこのヨダレの出そうなヘッジホッグパイを振る舞うと、「ソニック」と言うよりも早くなくなってしまいます。」
なのですが、
ソニックと掛けて、ヘッジホッグで解くと、「(ソニック)ザ ヘッジホッグ パイのHQだから、ソニックゥーって言うより早くなくなっちまうぜ!」みたいなノリですよね。
完全にS○gaの回し者です。本当にありがとうございました。
続きまして「ボンゴレロッソ+1」の英訳
In a recent survey, 87% of all vongola clams replied spaghetti vongole +1 is the way they'd like to go.
最近の調査では、すべてのボンゴラ貝の87%は、ボンゴレロッソ+1 で逝きたいわぁ、と回答しました。
87%のボンゴラ貝がアンケートにこう答えたそうです。マイケル節最高ですね。
続きまして「ボスカイオーラ+1」の英訳
There are enough mushrooms in this scrumptious pasta to make any moustached plumber jump for joy.
直訳すると、
「この素敵なパスタにはたくさんのキノコが入っていて、口髭を生やした配管工が喜びのあまりジャンプします。」
キノコ?配管工?ジャンプ??????
私の脳内には任○堂の赤い服を来たイタリア人の映像が再生されました。本当にありがとうございました。
最後に「にんにくせんべい+1」の英訳
Now with 32% more garlic! Do not Eat these potent crackers before a date.
32%以上のニンニクが入ってるぞ!この強烈なクラッカーはデートの前には食べるなよ!
32%ってどうやって突き止めたんだろう・・・
まぁ、デートの前にニンニクを食べてこられたらイロイロ考えてしまいますね。
このようなユーモラスな英訳が随所に散りばめられています。マイケル節は最高です!
語源から英単語を紐解く
英語を効率よく理解するに当たり、とても良い方法があります。
英単語の暗記というと、脈絡もない言葉を闇雲に覚えるだけの作業になり、結構苦痛ですよね。
少なくとも私は苦痛でした。
実は、英単語を覚えるには語源を理解するのがかなり効率が良いのです。
1例をあげます。
「星」は英語で "Star" ですね。
この ”Star” には実は語源がありまして、それは印欧祖語で「ずっとそこにあるもの」を意味する ”Sta” です。
星は、夜空にずっとありますね。
この 「ずっとそこにあるもの」と言う意味を持った ”Sta" を語源とするものを見て行きますと、次のようなものが挙げられます。
Stand | (ずっとその場に)立つ |
Stay | (ずっとその場に)滞在する |
Stable | (ずっとその場に)安定している |
Station | (ずっとそこにある)駅 |
Statue | (ずっとその場にある)像 |
Study | (ずっとその場で)勉強する |
Standard | (ずっと変わらない)標準 |
ずっとそこにあるもの、と言うイメージで結びつけると、すっと覚えられますね。
英語の語源を理解することの凄さ、感じて頂けましたでしょうか。
ヴァナ・ディール イングリッシュでは、NPCたちのセリフから出てきた単語から、語源を探って行こうと思います。
きっと、英語の理解が深まります!
語源に関しては、この本がオススメです!面白くて何回も読み返してしまいました。
それでは、次回から英語クライアントでミッションやクエストを進めて行こうと思います!
以上、ヴァナ・ディール イングリッシュ Vol.1 でした!
Vol.2はこちら!
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【ゲームで英語学習】ヴァナ・ディール イングリッシュ Vol.2 - サンドリア編 Mission 1-1
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