San d'Oria Mission 1-2
Bat Hunt - コウモリ退治
では前回に続いて、サンドリアミッションを進めていきます。
サンドリアミッション1-2は、「コウモリ退治」です。英題は「Bat Hunt」。これも原題に忠実ですね。
ガードとの会話です。
Have you ever set foot into King Ramperre's Tomb?
龍王ランペールの墓へ行ったことはあるか?
Two hundred years ago, the curtain fell on the golden age of San d'Oria. Civil war erupted over the Kingdom's hegemony.
今からおよそ200年前、国内で内戦が始まり、「力の時代」と呼ばれたサンドリアの黄金期は終焉した。
King Ramperre was there to extinguish the conflict. When he died he was interred in a great tomb south of East Ronfaure.
この後、100年余も続いた悲惨な内戦を鎮めたのが、龍王ランペール。東ロンフォールの南にある墓所に眠るお方だ。
But unknown hands have defiled his grave of late.
しかし、その龍王ランペールの墓所が、近頃、何者かによって荒らされているようだ。
Visitors report missing gravestones and shadows twisting in the caverns. Ravaging a royal tomb is an unforgivable crime!
墓石が動かされた跡や、怪しい影が目撃されている。王族の墓を暴くなど言語道断、国賊に値する行為だ。
Your orders are to investigate the tomb and determine if there is any truth to what they say. Do you understand?
そこで、お前への司令だ。龍王ランペールの墓へ行き、墓荒らしの噂が真実かどうか確かめてくるのだ。わかったか?
I implore you to make haste to King Ramperre's Tomb. You may find proof of grave-robbers there.
まずは、龍王ランペールの墓石を調べてみるがいい。墓荒らしが残した証拠なぞあるかもしれん。But wander too deeply within, and Goblins might find you. Tread boldly, my friend, but do not go in over your head!
ただ、必要以上に墓の奥へ行くと、ゴブリンが出没する。調子に乗りすぎないよう、せいぜい注意するんだな。
このミッションでは、龍王ランペールの墓に行き、墓荒らしの手掛かりになるものを探します。
墓に行くと、ロシュフォーニュが龍王ランペールの御霊に助言を求めてやってきます。
手掛かりは、夜間(20:00-04:00)に出没する Ding Bat を倒すと落とすことのある「オークの鎧の小札」です。
Hm...
...
King Ramperre... It is I, Rochefogne. Does your Majesty not remember me?
ランペール王、覚えていらっしゃるでしょうか?ロシュフォーニュです。
Often in youth did I hear stories of Your Majesty's glorious reign. I longed to grow into a man like the great Dragon King, Ramperre.
幼少の頃より、父からあなたの武勇伝を聞いて育ち、あなたの生き方に憧れ、あなたのような人になるとここに誓いました。
Try though I did, I have failed. I have lost everything, even the most sacred of possessions.
…しかし、俺は、あなたのようにはなれなかった。すべてを失いました。失ってはならないものまで…。
I...
…
Your Majesty, please tell me. Whence has the sword disappeared? Did you dismiss it?
…ランペール王、教えてください。剣はどこへ消えたのでしょうか。あなたが呼び戻したのですか?
Hmm...
…
Who is there!?
…! 誰だ!?
Just an adventurer, are you? In search of tomb-robbers?
そうか、おまえには一度会ったな。あれからサンドリアのために働き出したのか。ランペール王の墓荒らしを探していると…。
Well...
…
Yes, of late many of the cairns are missing.
たしかに、近頃、この墓石が動かされた跡があるな。
Who could it be, and for what end? Wait, could the sword be here?
誰が何のために…。 …まさか、ここに剣が…?
Say not another word, Rochefogne!
…どこぞの冒険者相手に滅多なことを言うな、ロシュフォーニュ。
Adventurer, look no further than bats for your proof of tomb-robbing. Whoever came left much before departing.
…そこの冒険者、この墓を荒らした奴らの証拠品なら、コウモリでも倒していれば手に入るぞ。奴ら、いろいろ落として行ったらしい。
Come, Rochefogne. We go.
さぁ、行くぞ。ロシュフォーニュ。
サンドリアに戻り、ガードに ”Handful of Orchish mail scales” を渡して報告するとミッション完了です。
So, you got this from bats in King Ramperre's Tomb?
ふむ、龍王ランペールの墓にいるコウモリが、これを持っていたというのか。
You see, this actually belonged to an Orc. What could Orcs want with the tomb?
これはオークのものだ。何故、オークがランペールの墓に…。
At any rate, your mission is over. Speak not a word of this to another.
ともかく、お前の役目は終わった。今回のことは、他言するではないぞ。
今日の語源 "Quest"
それでは、今日の語源は「Quest」を取り上げてみましょう。
ミッションに続くのはクエスト ”Quest" です。この語源は、印欧祖語の "kwa" (クヮ) から来ています。
クヮと言う音は、ラテン語の ”qua” (クァ) になり、英語では ”wha” (ワッ) になります。
ラテン語形では、”qua"、"que"、"quo" の形になり、英語形では、"what"、"who"、"where"、"when" などになります。
”que" を語源にもつ英単語を見ていきますと、次のようなものがあげられます。
quest | 探求する |
request | 要求する |
require | 必要なものを求める |
acquire | 努力して求める |
inquire | 問い合わせる |
conquer | (ともに求めて)征服する |
quality | (質を求める)品質 |
quantum | (求める)量 |
quiz | 質問する、クイズ |
"kwa"(クヮ)と言う音は、疑問や謎など「なぜ?どうして?」と言うイメージで捉えると、上記の単語の繋がりが見えてきますね。
言葉は音です。人類は文字を見出しましたが、文字の元になるのは音です。
"kwa" が、各々の土地に伝わるなかで、kの音が残るものもあれば、wの音が残るものもあったのでしょう。
「クヮ」と言う音に秘められた繋がりを感じて頂ければ幸いです。
今日のマイケル語録
今日のマイケル語録は「ヘルズバーグ+1」です。ケルベロスの挽き肉で作った「ヘルズバーグ」のHQですね。英語では「Charred Salisbury Steak」となりまして、アメリカ式のハンバーグは、ソールズベリーステーキと言います。「Charred」は「炭化した、黒焦げの」みたいな意味です。どうみてもマズそうです。本当にありがとうございました。
NQはこちらです。
日本語版はこちらです。
This unsightly salisbury steak looks as if it has been blackened and charred by the flames of the underworld.
この見苦しいソールズベリーステーキは、まるで暗黒街の炎によって黒くなって焦げているように見えます。
ソールズベリーステーキはアメリカ発祥のハンバーグステーキに似た食べ物です。材料が少し違うらしいです。
さてこの記述、まったく食欲が沸いてきませんね。少なくとも普通の感覚を持った人間には。
日本語版では「美味しく焼けた」と書いてあるにも関わらずです。ひどいですね。
ケルベロスが冥界の番犬だから、冥界の住人たちにとっては、暗黒街の炎で黒焦げになった食べ物の方が美味しく感じるのでしょうか。きっと感じるのでしょうね。
冥王ハデスがとびきりジューシーなソールズベリーステーキを美味しそうにガッツいている姿なんか想像したくない!
やっぱりハデスには暗黒街の炎で黒焦げになった肉をヨダレをこぼしながら貪り食っている姿の方が似合います!恐ろしい!
マイケル、天才だわ。
以上、ヴァナ・ディール イングリッシュ Vol.3 でした!
Vol.1はこちら!
www.ffxi-memoir.info